形影転写 — FrontISTRプリツール
FrontISTRモデルを3Dビュー上で確認、編集するための拡張機能
既存メッシュの確認・条件設定・編集に特化したツールです。メッシュ作成・解析の実行・結果表示の機能はありません。

使い方
hecmw_ctrl.dat(または .msh / .cnt)を開く。
- エディタ右上の メッシュをビュー表示 か、サイドバーの モデルツリー から起動。
- 回転=左ドラッグ / ズーム=ホイール / パン=右(or Shift)ドラッグ。
- ツリーのチェックで表示切替、クリックでハイライト。ビューで選択して転写。
主な機能
エディタ支援
- シンタックスハイライト(
!KEYWORD、KEY=VALUE、数値、# コメント)
- ブロック折りたたみ / アウトライン(
!KEYWORD 単位)
- キーワードホバー — 公式マニュアル(同梱・オフライン)の説明・パラメータ・記述例を表示。オンライン最新版の取得や、
形影転写: キーワードマニュアルを更新 も可能。
- 入力補完 —
! でキーワード候補+主要カードのテンプレート挿入。


3D メッシュビュー(Three.js・オフライン同梱)
hecmw_ctrl.dat / .msh を開いて 3D 表示(!MESH→!INCLUDE 再帰→!NODE/!ELEMENT→表面抽出)。
- セクション(部品)単位の色分け・表示切替・単独表示。凡例で色↔名称、凡例から表示トグルも可。
- 面の透明度 / メッシュ線(網)/ 外形線(稜)/ 投影(透視・平行)/ 視点プリセット。
- 対応要素:テトラ・ヘキサ・ウェッジ・ピラミッド(線形/2次)、シェル、ビーム。
- 領域分割(HECMW-DIST)は自動で読み飛ばし、全体メッシュを表示。

モデルツリー(サイドバー)
- ワークスペース内の
hecmw_ctrl.dat をケース一覧として表示。
- ヘッダー(
!~)構造でモデル/制御を整理。集合・材料・セクションは名前を展開。
- セクション/グループ/条件/接触ペアをチェックボックスで表示トグル(ヘッダー横で一括 ON/OFF、Shift/Ctrl で範囲選択して一括操作)。
- 右クリックで単独表示・ヘッダーブロックの追加/複製/削除。
テキスト⇄ビュー連動
- グループ名を Ctrl+クリック/右クリック/コマンドでビューにハイライト(Esc 解除)。
- ビューで面/節点/要素/連続面/塊/辺を選択 →
!SGROUP/!NGROUP に転写(Enter で転写、Esc で選択解除)。

境界条件・荷重・接触の表示
!BOUNDARY(拘束)/!CLOAD(集中荷重)/!DLOAD(圧力)/!VELOCITY(初速度・拘束分類)/!TEMPERATURE(温度)をシンボル表示。
- 接触:
!CONTACT PAIR をスレーブ/マスターで色分けした面ハイライト。!CONTACT, INTERACTION=TIED の結合拘束は緑系で区別。
- 色は設定で変更可能。
他ソルバ形式の取り込み / 書き出し(実験的)
- Abaqus
.inp を読み込んで 3D 表示。パート/アセンブリは自動でフラット化(*Instance の並進・回転を座標へ反映、同一パートの複数インスタンスもリナンバ)。
- 節点・要素(C3D8 等 → FrontISTR 要素型)・
NSET/ELSET/SURFACE・*Solid Section→材料 を変換(Abaqus 内部集合 _* は除外)。
- FrontISTR ケース(
.msh + 雛形 .cnt + hecmw_ctrl.dat)として書き出し、そのまま開いて確認できる。書き出しファイルは ASCII のみ。
.inp を開くとエディタ右上・右クリック・コマンドパレットに 「インポートして表示」/「FrontISTR ケースとして保存」。
- 接触・境界条件・ステップ等の解析設定は変換しません(
.cnt に最小雛形を用意し、利用可能な群名をコメントで併記)。
AI エージェント連携(GitHub Copilot エージェントモード)
VS Code の Language Model Tools として、エージェントがメッシュビューを観察・操作・編集できるツール群を提供します(→ AI エージェントでの使い方)。

必要環境
- VS Code 1.99 以降。
- AI エージェント機能を使う場合:GitHub Copilot Chat の「エージェント」モード(Copilot は無料枠でも可)。AI を使わなくても上記の手動機能はすべて利用できます。
インストール
VS Code の拡張機能ビューで 「形影転写」(または Keiei-Tensha)を検索してインストール(発行元 Structia, LLC.)。
開発版をビルドして使う場合
# node がある場合
npm install -g @vscode/vsce
vsce package # frontistr-<version>.vsix が生成される
# node が無い場合(同梱スクリプト)
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File tools\build-vsix.ps1
# VS Code「拡張機能: VSIX からインストール」、または:
code --install-extension frontistr-<version>.vsix
(同梱の install.ps1 でも ~/.vscode/extensions/ に導入できます。)
設定エディタが浮動表示になる場合:VS Code の workbench.editor.useModal(既定 some)が原因です。通常タブで開きたいときは同設定を off に。
AI エージェントでの使い方
GitHub Copilot Chat を Agent モードにして、自然文で指示します(例:「このケースを開いて、CAP_01 だけ単独表示して」「この2部品の面で接触対を作って TIED 設定して」)。エージェントが以下のツールを呼び出します。
| 分類 |
ツール |
| 観察 |
frontistr_open / getState / listGroups / describeSection / queryEntity / capture |
| 表示 |
setView / setProjection / setRender / setSection / setConditions |
| 強調 |
highlight / clearHighlight |
| 書き戻し |
createSurfaceGroup / createNodeGroup / createElementGroup(面/節点/要素グループ生成・追記。region(指した面1枚)/axis/bbox/near 等のフィルタで一部だけ選択も可) |
| 変換・準備 |
importMesh(Abaqus .inp 取込)/ exportMesh(FrontISTR ケース書き出し)/ makeParallel(hecmw_ctrl.dat を並列実行用に編集) |
| 汎用編集 |
keywordHelp(任意カードの書式)/ writeCard(任意カードを追記) |
書き戻し・追記は未保存編集として行われ、内容を確認してから保存できます。画像(capture)はビジョン対応モデルで参照できます。
主な設定(frontistr.*)
| 設定 |
既定 |
説明 |
accentColor |
#4F6470 |
差し色(和色プリセット) |
color.* |
— |
選択/強調/荷重/圧力/接触/温度などの色 |
uiScale / uiFont |
1.25 / shippori |
ビュー内 UI の大きさ・フォント |
perSectionSurface |
true |
セクション単位の表面抽出(部品を単独表示で完全に見せる) |
showConditions |
false |
起動時に条件シンボルを表示するか |
treeShowWorkspaceCases |
true |
ワークスペースの hecmw_ctrl.dat をツリーに一覧 |
featureAngle |
20 |
外形線・連続面の角度しきい値 |
(全設定は VS Code の設定で @ext: 検索、またはサイドバー左上の歯車から開けます)
既知の注意点
.msh は Gmsh と拡張子が衝突します。併用時は .msh の言語を手動で「FrontISTR」に切り替えてください。
capture の画像はエージェントがビジョン対応モデルのときのみ「見え」ます(非対応モデルではビュー前面化+ファイル保存)。
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- 💡 お役立ち情報 — FrontISTR / CAE 前処理の実務Tips
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解析まわりのお困りごと・受託解析のご相談も歓迎します — Structia, LLC.
バグ報告・機能要望
GitLab の Issue へどうぞ: https://gitlab.com/mitsumega_working/keiei-tensha/-/issues
(サイドバー「モデルツリー」の … メニュー、またはコマンド 形影転写: バグ報告・機能要望 からも開けます)
ライセンス / クレジット
- 本体:MIT License(
LICENSE)。
- 3D:three.js(MIT)を同梱。
- 同梱フォント(SIL Open Font License 1.1):Shippori Mincho / Zen Old Mincho / Klee One / Yuji Syuku / Yuji Mai。各フォントの著作権は各権利者に帰属します。
- キーワードマニュアル:FrontISTR ドキュメント(FrontISTR Commons)に基づく。
開発
src/ は 3 層構成(薄い GUI extension.js → インターフェース providers/* → vscode 非依存のロジック logic/*)。詳細は CHANGELOG.md と各ソースのコメントを参照。