Rassure for VS Code — 操作マニュアル
ローカルフォルダに JSON ファイルとしてチケットを保存する、サーバーレス・オフライン完結の課題管理 VS Code 拡張です。
データベースやサーバーの準備は一切不要。クローズドネットワーク環境でも動作します。
[!WARNING]
本ツールは少人数・小規模チームでの運用を前提としています。
チケットファイルへの排他制御・ロック機構は実装されていません。複数人が同じチケットを同時に編集した場合、後から保存した内容で上書きされ、変更が失われる可能性があります。
ネットワーク共有フォルダで運用する際は、同じチケットを同時に編集しないよう、チーム内でのルール付けをおすすめします。
目次
- インストール
- はじめに — 保存フォルダの設定
- ボード画面
- チケットの作成
- チケットの詳細・編集
- コメントの追加
- Excel エクスポート
- 設定のカスタマイズ
- 指摘種別のカスタマイズ
- チケットデータ形式(参考)
- 開発・ビルド
インストール
VS Code の拡張機能マーケットプレイスから Rassure を検索してインストールするか、.vsix ファイルを手動でインストールしてください。
手動インストール(オフライン環境):
.vsix ファイルを入手する
- VS Code のコマンドパレット(
Ctrl+Shift+P)で Extensions: Install from VSIX... を実行する
- ファイルを選択してインストール
はじめに — 保存フォルダの設定
チケットを保存するフォルダを最初に設定します。
コマンドパレット(Ctrl+Shift+P / Cmd+Shift+P)を開き、以下のコマンドを実行します。
Rassure: ボードを開く

ボード画面が開くと、上部にフォルダ選択欄が表示されます。

フォルダの指定方法は 2 通りあります。
| 方法 |
操作 |
| パスを直接入力 |
テキストボックスにパスを入力して Enter |
| ダイアログから選択 |
右端のフォルダアイコンをクリック |
選択したフォルダは記憶され、次回以降は自動入力されます。
フォルダを変更したい場合は、コマンドを再実行するか、ボード右上の 「設定」ボタンから変更できます。
フォルダを切り替えると、開いている詳細画面は自動的に閉じられます。
ボード画面
保存フォルダ内のチケットが一覧で表示されます。

列の構成
| 列 |
内容 |
| ID |
チケット番号 |
| 状況 |
未着手 / 対応中 / 解決済 / クローズ |
| 重要度 |
高 / 中 / 低 |
| 指摘対象 |
対象ファイル・画面名など |
| 指摘種別 |
カテゴリ |
| 説明 |
チケット本文の冒頭 |
| 担当者 |
担当者名 |
| 期限 |
対応期限 |
ボード右上のボタン
| ボタン |
機能 |
| 新規 |
新しいチケットを作成する |
| Excel |
チケット一覧を .xlsx に出力する |
| 設定 |
保存フォルダを変更する |
チケットの作成
ボード右上の 「新規」ボタンをクリックすると、チケット作成フォームが別タブで開きます。

入力項目
| 項目 |
説明 |
必須 |
| 説明 |
課題の内容 |
○ |
| 指摘対象 |
対象ファイル・画面名など |
|
| 指摘種別 |
カテゴリ(プルダウン) |
|
| 状況 |
未着手 / 対応中 / 解決済 / クローズ |
|
| 重要度 |
高 / 中 / 低 |
|
| 担当者 |
担当者名 |
|
| 期限 |
対応期限(日付ピッカー) |
|
| 指摘者 |
登録者名(初期値は設定の表示名) |
|
入力後、「保存」ボタンをクリックするとチケットが JSON ファイルとして保存フォルダに作成されます。
チケット ID(#001 など)は自動で採番されます。
チケットの詳細・編集
ボードの行をクリックすると、詳細画面が別タブで開きます。

「編集」ボタンをクリックすると各フィールドが編集可能になります。

編集後、「保存」ボタンで変更を保存します。「キャンセル」で編集前の状態に戻ります。
コメントの追加
詳細画面の下部にコメント入力欄があります。

本文を入力して 「コメントを追加」ボタンをクリックすると、投稿日時・投稿者名とともにコメントが保存されます。
コメントは時系列で表示され、チケット JSON ファイル内に記録されます。
Excel エクスポート
ボード右上の 「Excel」ボタン、またはコマンドパレットから実行できます。
Rassure: Excel にエクスポート

保存ダイアログが表示されるので、ファイル名と保存先を指定してください。
出力仕様
- Excel テーブル形式(
TableStyleMedium2)で出力されるため、列ヘッダーのフィルター・並べ替えがすぐに使用できます
- コメントが複数ある場合は 1 セル内にまとめて出力され、折り返し表示が適用されます
- ボードを開いていなくても、設定済みのフォルダからチケットを読み込んで出力します
出力列
| 列 |
内容 |
| ID |
チケット番号 |
| 状況 |
未着手 / 対応中 / 解決済 / クローズ |
| 重要度 |
高 / 中 / 低 |
| 指摘対象 |
対象ファイル・画面名など |
| 指摘種別 |
カテゴリ |
| 説明 |
チケット本文 |
| コメント |
日時・投稿者・本文を時系列で結合 |
| 指摘者 |
登録者名 |
| 担当者 |
担当者名 |
| 期限 |
対応期限 |
| 作成日 |
登録日時 |
| 更新日 |
最終更新日時 |
出力する列の順序・取捨選択は VS Code 設定でカスタマイズできます(後述)。
設定のカスタマイズ
Ctrl+,(Mac: Cmd+,)で VS Code の設定を開き、検索欄に Rassure と入力すると設定項目が表示されます。

| 設定キー |
既定値 |
説明 |
rassure-vscode.username |
(OS ユーザー名) |
チケットに記録する表示名 |
rassure-vscode.idPrefix |
# |
チケット ID・ファイル名の先頭に付与するプレフィックス |
rassure-vscode.exportColumnOrder |
全 12 列 |
Excel エクスポート時の列の順序・取捨選択 |
チケット ID プレフィックスの変更
rassure-vscode.idPrefix を変更すると、新規作成するチケットのファイル名と ID が新しいプレフィックスで採番されます。
例: idPrefix を "No." に変更した場合
新規チケット → No.001.json(id: "No.001")
既存チケット → [#001](https://github.com/ramsesyok/rassure-vscode/issues/001).json のままで引き続き読み込まれます
- プレフィックスは最大 5 文字まで設定できます
- OS のファイル名禁止文字(
\ / : * ? " < > |)は使用できません(設定画面でエラーが表示されます)
- プレフィックスを変更しても既存チケットは削除・移動されません。旧プレフィックスのファイルはそのまま一覧に表示されます
Excel エクスポートのカラムカスタマイズ
rassure-vscode.exportColumnOrder では、出力する列の順序と項目を配列で指定します。
- リスト内の文字列を並べ替えると出力列の順序が変わります
- 不要な項目を削除するとその列は出力されません
- 指定できる値:
ID 状況 重要度 指摘対象 指摘種別 説明 コメント 指摘者 担当者 期限 作成日 更新日
指摘種別のカスタマイズ
チケット保存フォルダに categories というテキストファイルを置くと、チケット作成・編集時の「指摘種別」プルダウンの選択肢をカスタマイズできます。
ファイルが存在しない場合は、ボードを開いた際に以下の内容で自動生成されます。
誤記
記載不足
要確認
修正依頼
質問
1 行 1 カテゴリの形式でテキストエディタから自由に編集できます。編集後にボードを再読み込みすると反映されます。
チケットデータ形式(参考)
チケットは保存フォルダに #001.json のような形式で保存されます(プレフィックスは変更可能)。
{
"id": "#001",
"description": "ログイン画面のボタンラベルに誤字あり",
"target": "login.tsx",
"category": "誤記",
"status": "open",
"priority": "medium",
"assignee": "yamada",
"dueDate": "2026-04-30",
"reporter": "tanaka",
"createdAt": "2026-04-12T09:00:00.000Z",
"updatedAt": "2026-04-12T09:00:00.000Z",
"comments": []
}
JSON はプレーンテキストなので Git 管理やネットワーク共有フォルダでのチーム共有が可能です。
status の値
| 値 |
表示 |
open |
未着手 |
in_progress |
対応中 |
resolved |
解決済 |
closed |
クローズ |
priority の値
| 値 |
表示 |
high |
高 |
medium |
中 |
low |
低 |
開発・ビルド
必要環境
- Node.js 18 以上
- VS Code 1.85 以上
セットアップ
npm install
npm run build
デバッグ実行
VS Code で F5 を押すと Extension Development Host が起動します。
ビルドスクリプト
| コマンド |
内容 |
npm run compile |
Extension Host(TypeScript → CommonJS) |
npm run build:webview |
Webview(React+MUI → Vite バンドル) |
npm run build |
上記両方を実行 |
npm run watch |
Extension Host の TypeScript 監視コンパイル |
VSIX パッケージ作成
npx vsce package
ライセンス
MIT