Tree Type Dictionary
Tree Type Dictionary は VSCode 上で階層型のユーザー辞書を管理・表示する拡張機能です。 登録した単語をツリー形式で整理し、エディタへの挿入やハイライト表示もできます。単語データからスニペットファイルを生成します。
主な機能
- 階層構造のユーザー辞書をエクスプローラービューに表示
- 主分類の追加・編集・削除
- 単語の追加・編集・削除
- 単語のツリー階層管理(階層と単語が同名の場合は統合して扱われます)
- 単語をエディタに挿入/クリップボードにコピー
- 単語のハイライト表示(主分類ごとに色を設定可能)
- 単語のスニペット展開機能
- マークダウンファイル生成機能
- 主分類データ・単語データ・スニペットファイルはワークスペース下の
.vscode ディレクトリに保存
インストール方法
- VSCode の拡張機能パネルを開きます。
Tree Type Dictionary を検索し、インストールします。
- ワークスペースを開いた状態で拡張機能を有効にしてください。
使用方法
ユーザー辞書
エクスプローラービューに「ユーザー辞書」が表示されます。
主分類とツリー階層で整理された単語を参照・操作できます。
- 右クリックメニュー:
- 主分類選択時
- 主分類を編集する
- 単語を追加する(主分類取得)
- 階層表示を折りたたむ
- 階層選択時
- 主分類を編集する
- 単語を追加する(階層取得)
- 階層表示を折りたたむ
- 単語選択時
- 単語をエディタに挿入する
- 単語をクリップボードにコピーする
- 主分類を編集する
- 単語を追加する(階層取得)
- 単語を編集する
- 単語を削除する
- 階層表示を折りたたむ
スニペット機能
- スニペットファイルは自動で生成されません。
- コマンドパレット(ctrl+shift+p)にて
tree-type-dictionary.WordToSnipptes を実行すると、word-data.json に登録された単語を基にスニペットファイルTreeTypeDictionary.code-snippets が生成されます。
- スニペットファイルが存在する状態で
word-data.json を更新すると、スニペットファイルも更新されます。
- スニペットファイルが存在しない状態で
word-data.json を更新しても、スニペットファイルは生成されません。
- スニペットの使用を止める場合は、
./vscode ディレクトリ内のスニペットファイルを削除してください。
マークダウンファイル生成機能
- コマンドパレット(ctrl+shift+p)にて
tree-type-dictionary.WordToMarkdown を実行すると、ツリービューを模したマークダウンファイルが生成されます。
- マークダウンファイル生成時に
./css/Markdown.css の内容をマークダウンファイルに転記しています。
- マークダウンファイルの
単語 と 説明文 の表示スタイルを変更するには、マークダウンファイルにの冒頭にある css の記述を変更してください。
<style>
.word {
color:green;
}
.desc {
border: 1px solid green;
background-color:cadetblue;
margin-left: 16px;
padding: 10px;
}
.no-desc {
font-style:italic;
}
</style>
.word は単語のスタイル設定
.desc は説明文のスタイル設定
.no-desc は説明文がない場合のスタイル設定
このマークダウンファイルは登録した単語をまとめて読めるようにしたものであり、それ以外の用途はありません。
データファイル
ワークスペース直下の .vscode ディレクトリに以下の JSON ファイルを作成・保存します。
ファイル名 |
内容 |
class-data.json |
主分類データ |
word-data.json |
単語データ |
class-data.json
プロパティ |
内容 |
classId |
主分類ID |
className |
主分類名 |
highlight |
主分類ごとのハイライト ON / OFF |
fontColor |
文字色 |
backgroundColor |
背景色 |
word-data.json
プロパティ |
内容 |
classId |
主分類ID |
wordName |
単語 |
description |
単語の説明文 |
tree |
階層(カンマ区切り、最大5階層まで) |
- 拡張機能起動時にデータファイルが無い場合はサンプルデータが自動生成されます。
ver1.2.3 以前で使われていたデータJSON ファイルが存在する場合、旧プロパティを新プロパティに変更する処理が実行されます。
設定項目
settings.json にて設定可能です。
設定キー |
型 |
デフォルト値 |
説明 |
treeDictionary.highlights |
boolean |
false |
単語のハイライト機能を有効化するか |
treeDictionary.insertExtensions |
string |
txt,md |
単語の挿入を許可するファイル拡張子(任意にて指定可) |
※設定はワークスペースのみを参照します。
注意事項
- ワークスペースが開かれていない状態では利用できません。
- 主分類や単語の編集は全て UI にて行いますので、JSON ファイルを直接修正する必要はありません。
- データファイルは JSON 形式で保存されます。手動編集時は JSON の整合性に注意してください。
- 単語の重複登録は警告され、保存されません。
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